耳から出る湯気。トマトのように真っ赤な顔。漫画では面白おかしく描かれていますが、実際は笑い事ではありません。そして親もときどき経験します。
様々な状況がありますが、この記事を読めば、怒りの感情を効果的に管理すべきである理由や、自分または子育て中のパートナーが怒っている時にできることがわかるでしょう。怒りをコントロールしたり、感情のコントロールを子どもに教える際に役立つ、ヒントやコツをご紹介します。
アンガーマネジメントは親にとってなぜ大切?
親が怒りを感じるのには、以下のような複数の原因があります。
・睡眠不足
・経済的なストレス
・仕事関連のストレス
・家庭や職場におけるより大きな責任
ストレスレベルが高まると、ちょっとしたことでも怒りが抑えられなくなることがあります。
怒りを抑えられないときの表現は人によって様々です。人によっては大声を出したり、体の動きで表現します。また、怒りの感情を抑えきれなくなったり、怒ったことを思い悩む人もいます。
抑えきれない怒りの長期的な影響には、健康への悪影響や人間関係の問題もあります。高血圧や心臓病のリスク上昇につながる可能性もあるのです。また、家族、友人、職場の同僚など、子どもの人生にとって大切な人たちとの関係も壊れてしまうかもしれません。
怒鳴ったり怒ったりすると、子供にどんな影響がある?
怒りの表現が行き過ぎると、長期的な身体的・精神的ダメージにつながる可能性があります。また、子供の脳の音や言語の処理まで変えてしまうかもしれません。
怒鳴ったり怒ったりすることで行動を正すどころか、好ましくない行動の悪化につながることが多いという研究があります。また、うつ病や不安症につながることもあるのです。
怒鳴り声や怒りを目の当たりにした子どもたちは、不信感、社会的関係の悪化、不健康な生活習慣につながります。親の怒りを経験するストレスは、ホルモンや内分泌系にも影響を与える可能性があるのです。また、慢性疾患などの長期的な健康問題につながる可能性もあります。
親のための怒りのコントロール方法
もしあなたがよく怒ってしまうなら、その感情を頻繁に感じるのはいつなのか調べてみるのも有効です。これは、長期的に怒りの感情を軽減するのに役立ちます。
親御さんのためのヒント
もしあなたやパートナーが、自分自身やこどもの生活に影響があるような怒りの感じ方をしているのであれば、次のことを試してみてください。
・その場から少し離れてみる(もちろん全員の安全を確認したうえで!)。
・ゆっくりとした呼吸を意識したり、静かに10を数える。
・子育てやその他のサポートに参加してみる。
・スポーツやその他の活動をしてみる。
また、怒りについてセラピストに相談してみるのもいいでしょう。アンガーマネジメントセラピーを受けた人の約75%が改善したという研究結果もあるそうです。
グループによるアンガーマネジメントはあり?
少なくとも1つの研究では、グループベースのアンガーマネジメントプログラムが保護者に有効であることが示されています。アンガーマネジメントプログラムに参加した母親は、自分の態度や子育てが改善され、プログラム終了後も続いたと報告されています。
グループセラピーは親の孤立を解消し、さらにサポートネットワークを築くのに役立つかもしれません。また、個人療法と併用することで、両方の療法の効果を得たい人もいるでしょう。
アンガーマネジメントにおいて、子どもや10代の子を親はどのようにサポートすれば良い?
子どもたちも怒りの感情を抱くことがあります。親は、子どもがその感情をうまく処理するのを助けることが大切です。
お子さんや10代の子が怒りの感情を抱いているとき、次のような方法で助けてあげましょう。
・自転車に乗る、走るなど、感情を身体的に処理することを提案
・日記を書いたり絵を描いたりするなど、感情を表現する芸術的な方法を教えてあげる
・適切なアンガーマネジメントをあなた自身で構築する
・暴力的なメディアを避ける
・怒りの引き金となるものを特定するのを手伝う
・必要に応じて、セラピストやサポートグループに相談する
・うまく怒りを処理するための努力は、小さなことでも褒めてあげる
怒りの感情のコントロールに役立つこと
怒りのコントロールに苦労しているなら、利用できるものがたくさんあります。
・大人向けのアンガーマネジメントクラスは、オンラインや対面式など様々なものがあります。
・個人カウンセリングは地方でも、バーチャルで受けることもできます。どちらが良いかわからない場合は、かかりつけの医師が信頼できるセラピストを紹介してくれるかもしれません。
・パートナーとの問題が怒りの原因なら、近くの結婚・家族セラピストを探し、夫婦で解決するのも良いでしょう。
・また、アンガーマネジメントに関する親御さん向けの本やワークブックもあります。
まとめ
怒りの感情はよくあることです。しかし、その感情の表し方をコントロールすることが重要です。親が過剰に怒りを表すと、子どもや家族に長期的な身体的・心理的影響を与える可能性があります。また、怒りでは問題行動を解決できません。
親として怒りをコントロールするには様々なテクニックがありますが、悩んでいるなら助けを求めることが大切です。セラピストはあなたと一緒に原因を見つけ出し、解決のプランを立ててくれるでしょう。