筋骨格系障害(MSD)とは、筋肉、骨、関節に影響する疾患です。主に次のようなものがあります:
・腱鞘炎
・手根管症候群
・骨関節症
・関節リューマチ
・線維筋痛症
・骨折
MSDは一般的な疾患です。発症リスクは年齢とともに高くなります。
MSDの重症度はさまざまで、日常生活に支障をきたすほどの痛みや不快に感じることもあります。でも、早期の診断と治療によって、症状を和らげ改善することができます。
MSDの症状にはどのようなものがありますか?
MSDの症状には、次のようなものがあります:
・再発性疼痛
・関節のこわばり
・浮腫み
・鈍痛
以下のような筋骨格系の部位に影響を及ぼす可能性があります:
・首
・肩
・手首
・背中
・腰
・脚
・膝
・足
MSDの症状によっては、歩行やパソコン作業などの日常生活に支障をきたすことがあります。可動域が狭くなったり、日常的な作業をこなすのが困難になることもあります。
MSDの原因は何ですか?
MSDを発症するリスクは、次のようなことが影響します:
・年齢
・職業
・活動量
・ライフスタイル
・家族歴
動作の中には、筋骨格系を消耗させ、MSDの原因となるものがあります。次のようなものがあります:
・毎日同じ姿勢でパソコンをする
・繰り返す動作
・重い物を持つ
・悪い姿勢で仕事をする
MSDはどのように診断するのですか?
症状によって、治療方針は異なります。ですから、正しい診断を受けることが大切です。
MSDの症状がある場合は、医師の診察を受けましょう。身体検査では、次のことをチェックします:
・痛み
・赤み
・腫れ
・筋力低下
・筋萎縮
反射神経を検査することもあります。異常があると、神経の損傷を疑います。
X線検査やMRI検査などの画像検査が行われることもあります。これらの検査は、あなたの骨や軟部組織を調べます。また、RAなどのリウマチ性疾患の有無を調べるために、血液検査を行うこともあります。
MSDはどんな治療をしますか?
医師は、診断名と症状の重さに基づいて、治療計画を提案します。
痛みが軽度であれば、適度な運動やイブプロフェンやアセトアミノフェンなどの市販薬を勧めるでしょう。重症の場合は、炎症と痛みを抑える薬を処方します。場合によっては、理学療法や作業療法、あるいはその両方の治療を行うこともあります。
これらの療法は、痛みや不快感の解消、筋力や可動域の維持、日常生活での活動や環境に合った一番良い方法を知ることができます。
MSDを予防するには?
MSDの発症リスクは、年齢とともに高くなります。筋肉や骨、関節は、年齢を重ねるごとに自然に衰えていきます。だからといって、必ずMSDになるということもありません。年をとっても自分の体をケアすることで、発症のリスクを下げることができるのです。
さあ、健康的な生活習慣を身につけましょう。丈夫な骨、関節、筋肉をいつまでも保ちたいのなら、定期的な筋力強化運動やストレッチが効果的です。また、普段から安全に日常生活を送ることも大切です。腰痛を防ぐために正しい姿勢を心がけ、重いものを持つときは注意し、繰り返しの動作はなるべく少なくしましょう。
しっかりした筋肉や骨格をキープし、MSDのリスクを下げる方法について、詳しくは医師と相談してください。